鈴が鳴る~イブの贈り物~
 さとるは夜空に顔を向けた。

 先程と比べて雲は無い。晴れている。

「あれ、あれ、何?」

 突然あきほが、夜空を指さして言った。

「何」

 さとるは女が指差す方を見た。

 何かが丸い月の前を横切っていく。

 トナカイのソリを走らせる、サンタクロースのシルエットだ。

 さとるの耳に、鈴の音が飛びこんで来た。

 幸せを振りまいているような音色だ。

 さとるは淀んでいた感情が透明になっていくのを感じた。
 
 さとるは唖然としているあきほの横顔を見ながら、サンタクロースの贈り物なのかもしれないなと素直に笑っていた。

 なにしろ今日は、クリスマスイブなのだから……。


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