毎日が抱腹絶叫貧乏生活
裁判所での審議の日が来た。 持参するものなど何もなく身ひとつで行くだけなのだがその日は主人も私も何か落ち着かなかった。裁判所に着くと大きなドアの前にテーブルがありそこにある自分達の名前にチェックを入れるよう命じられ中に入った。 ドアを開けると報道で見た事のある裁判室があった。 中にはすでにたくさんの人が着席している。私たちは一番後ろの席に座った。 こんなに自己破産をしようとしている人々がいることに自分達のことをさしおいて驚く自分がいた。 年代も様々だ。 見るからに若い20歳そこそこくらいの女の子もいた。 反対に60は越えているだろう身なりの良い老人もいる。 それぞれにそこまでに至るいろんな事があったに違いない。私たち夫婦もそうなのだから。