恋人は隠れ既婚者【前編】



先に布団を被った私は、心臓がバクッバクッと激しくなっていく鼓動を抑えられない。


布団に包まったまま顔を出せないでいた。


すると、彼が部屋に入ってきたようで布団に入った気配がした。


静まり返る部屋――…


窓から差し込む薄明かり。

風の音がやけに大きく聞こえる。


私だけが熱い――…

頭から足の爪先まで熱い。


それは紛れもなく貴方のせいだった。


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