いつまでも
自然ばかりだったが、山の色も微妙に違い、それが、とても綺麗だった。
「きれー。連れて来てくれて、ありがとう。」
私は、満面の笑みで言った。
「やっと、笑ったね。良かったぁ。」
と彼も笑った。
「私、元木楓(もときかえで)小学1年だよ。」
「僕は、岩井窃娜(いわいせつな)小学1年だよ。」
そして、色々な所に連れて行ってもらった。私が、帰る時間になったとき。窃娜が私に言った。
「また会える?」
私は、もちろん笑顔で「うん。」
と答えた。
「じゃあ、来年の夏休みも、毎日、大岩の所で待ってるからね。」
と彼は言った。それが彼に会った初めての出会いだった。そして私の初恋だった。
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