時は江戸…

日本昔話、ではなくお姉ちゃんの昔話

「ひどい顔…」

部屋に戻って散々泣いたあたし

自分の顔、鏡で見たら本当にひどい、というか醜い顔してた

泣いたからだけじゃない…

とあたしは思う

顔にはきっとあたしの不安と総ちゃんのまっすぐな気持ちを傷付けたあたしの醜い心が映し出されてる

いつからこんな人間になったんだろう…?

ガラっ

「マヤ…」

「お姉ちゃん…」

「マヤ なにかあった? 話して みる?」

「お お姉ちゃん うぅ… うわぁぁあ!! お姉ちゃん! わぁぁぁあ!! お姉ちゃん お姉ちゃん! どうしよう! どうしよう!? あぁぁああ!」

あたしはお姉ちゃんの胸に飛び込んで大声で泣いた

不安で

怖くて

どうしていいか

どうすればいいか


わからなくて
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