時は江戸…
ガラっ

部屋の扉が開いて部屋に灯りが入ってきた

「だ、だれ!?」

「起きたな…」

あたしより少し年上くらいの青年があらわになった

思っていたよりも若い、ねずみ小僧

サラサラの黒髪…(注、ちょんまげではありません!)

灯りで映し出される赤い瞳

これがねずみ小僧?

ねずみ小僧っていうからもっとおじさんかと思ってた…

でも

すっごい美形…(照)

ゆっくりと近づいてくる

「や やだ…」

部屋の隅のほうに体育座りで身構える

いくらイケメンでもあたしを誘拐した人だもん!

助けて 助けて 助けてー

「大丈夫だ 何もしないさ」

「な 何でよ」

「ただ 復讐のため… だから」

「復讐?」

「お前は余計なせんさくしなくて良い」
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