うさぴょん号発進せよ

第7節 船外作業

「…は?」

最初に声を発したのは、トヲルだった。

「あの…、そこは何処の星、ですか?」

トヲルの知っている範囲内では、見たこともない惑星である。少なくとも、この近辺の星ではない。

「ワープ圏外にある、名も無き惑星でち」

「ワープ圏外!?」

現在、人間が宇宙旅行を安心して楽しめるのは、ワープ圏内を移動しているからだった。

ワープ圏内とは、人間が独自に設けている規約で、安全区域指定範囲のことである。人間が移住した6つの惑星全てが、そこに入っていた。

それ以外の外宇宙は、注意区域に指定されていた。何故なら、それを越えるとどのような危険が起こるのか、これは現在の科学でも予測不可能であったからだ。

もっとも、立ち入り禁止区域、というわけではない。

確かに一部、そのような場所もあるのだが、ワープ圏外とはいえ、大半はあくまでも、人間が安全保障の目安として、設けているだけである。

「勿論そこまでの移動は、この船でしゅるでち。とはいえ、危険なことに変わりはないんでちけどね。
でもセリシアの腕なら、安心していいでちよ」

セリシアはこの船のオペレーターだった。船の航行も、全てセリシアが操作しているのである。

「俺は、嫌だぜ」

コウヅキが言い放つ。
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