うさぴょん号発進せよ
しかし小動物のほうは、そんなトヲルに気付かずに、その間にも話を先に進めていった。

《我の当初の計画では、あの「封印の間」に敵を誘き寄せ、隙をついて奴が寄生しておる「地の者」の身体を乗っ取る計画じゃった》

小動物は苦々しい顔をしながら続けて言った。

《ところが我の思惑は外れ、逆に我が敵に足止めされてしまったのじゃ。とはいえ、これほど長い刻とは思わなかったが》

(身体を乗っ取るって…)

「聖の者」、「闇の者」という響きから、トヲルは勝手に「闇の者」というのは悪者なのかと想像していたのだが、どうやらそういうことでもないらしい。

「えぇっと…。その『強い肉体』っていうのは、例えばどんな?」

《それは当然、生命エネルギーの溢れた者のことをいう。
…そう、例えば、其方達「人間」もその部類に入るであろうな》

「えっ!?もしかして、僕達のことを知っているの?」

トヲルは『人間』という言葉を発した小動物に、思わず驚きの声を上げた。
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