うさぴょん号発進せよ
今まで当たり前のように、側にいた両親。

平和な日常。それが当然のことだと思っていた。

何故両親は、自分に借金のことを一言も告げずに失踪したのか。

両親にとって、自分は一体何だったのか。

その答えを知っている者は、今は誰も側にはいない。

《何も其方が、そのような顔をする必要はないぞよ》

小動物の言葉に、トヲルはハッと我に返った。

《何れにせよ、我に残された時間も少ないはずじゃ》

「え?」

眼をゴシゴシと擦りながら、トヲルは聞き返した。

《我は、其方に助けて貰った礼がしたい》
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