うさぴょん号発進せよ
第3章 発見

第1節 回顧

そこにあったのは、幼児の笑顔である。



(…?何だ?)



瞬間画面は切り替わり、今度は何かを諦めたような、その歳の割には冷めた眼を持つ少年の顔が浮かんできた。



(コレは…?)



疑問に思っている間にも、画面は目まぐるしく移り変わっていった。

時には、子供と遊んでいる場面だったり。

見知った顔が浮かんでは消え。

かと思えば、戦っていたり。

順番は滅茶苦茶だったが、男にはそれら全てに心当たりがあった。

(どういうことだ?)

男はこの状況に眉を顰めた。

まるで自分のドキュメンタリー映像を、誰かに見せられているかのようだ。
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