うさぴょん号発進せよ
今まで両親は、タスクと一緒にいるとばかり思っていた。しかし目の前にはタスクしかいない。この部屋の何処を見回してみても、両親の影すら見つけることができなかった。

「夢…じゃ、ない?」

「お父さん!」

ミレイユが心配そうな顔で、タスクの手を取った。

「ミレイユ、本当にここにいる、のか?」

「うん、いるよ」

その声にタスクは息を一つ吐くと、顔を動かさずに眼球だけを辺りに漂わせた。

と、その眼がトヲルを捉える。

「あんたは…アキナの息子、だな」

「え!?」

思いもかけないその言葉に、トヲルは驚いて顔を上げた。
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