うさぴょん号発進せよ
「これでこの仕事は終わりだ。もう処理班には連絡したから、少ししたら来るとは思うけど、それまで待っていられないからな。さっさと行こうぜ」

「えっ。そういうのって、立ち会わなくていいんですか?」

「ああ、いいんだ。こっちも暇じゃないからな」

そう言ってコウヅキは歩き始めた。トヲルは慌ててその後を追いかける。

「あの、ここって、本当にゴードングループの土地、なんですか?」

「まぁな。このドームの半分くらいはそうらしいぜ」

「半分!?」

トヲルが驚いていると、突然コウヅキが立ち止まった。

「あー、これ返すから。持っていっていいぜ」

そう言って、自分の足元を指差す。その先を目で辿っていくと、地面にナイフが落ちていた。ブリリット星人が投げ捨てたナイフである。
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