タイムカプセル
「有難うございます」
そういうと、男の人は部屋を出て行った。
そして、数分すると、温かいミルクコーヒーを出してくれた。
「すいません。こんなことまでしてもらって」
「いいんだよ。名前、言ってなかったね。俺は中谷優喜。ヨロシク」
「私は木原紗弥。ヨロシク」
私はそういうと、優喜さんが入れてくれたコーヒーを一口飲んだ。
「いきなりだけど、どうしてリストカットしてるの?」
「小さいときから一緒だった、友達が、事故で亡くなったの…」
「そうか…。それで、リストカットを?」
「うん。リストカットをする人は、心が弱い人だとか言うけど、私は思わない。リストカットしなきゃ、死んでしまいそうになる。我慢が出来なくて、何をするかわからない。怖い。皆に迷惑をかけそうで、怖い…」
私が、静かに泣いていると、優喜さんは、ギュッと、抱きしめてくれた。