タイムカプセル
そして、背中を、ゆっくりさすってくれた。


「大変だったな。寂しかったな。悲しかったな」


優喜さんは、何も関係ないのに、一緒に泣いてくれた。


嬉しかった。この人に出会っていなければ、こんな嬉しい気持ちは、知れなかっただろう。


「有難う…有難う、優喜さん…」


「携帯の番号と、メールアドレス、教えて?」


「うん。いいよ」


私たちは、携帯の番号と、メールアドレスを教えあった。


「じゃあ、私、帰るね。今日は、本当に有難うね」


「いいや、また相談したいことあったら言って!」


「うん。じゃあね、バイバイ!」


私はその言葉を残し、リストバンドをはめ、優喜さんの家を後にした。


「優喜さん…」
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