タイムカプセル
「ねぇ、あの声、お母さんたちじゃない?」


「確かに…」


「紗弥!」


「瑠奈!」


「優人!」


「白哉!」


「こんな時間まで何をしていたの!?」


こうして私たち、4人はお母さんたち4人にお説教をされた。


私たちは横にいる人同士で手を繋いでいた。


だから、そんなに怖くなかった。家で怒られるよりも、怖くなかった。


やっぱり、手を繋いでいたからなのかな。


お母さんたちのお説教が終わると、皆と別れ、帰った。


「紗弥、どうしてあんなに遅くまで遊んでいたの?」


「だって、皆と遊びたかったんだもん。それに、まだそんなに暗くなかったし…」


「でも、時間が経つに連れて変な人も出てくるの。だから、時間になったら帰ってきなさい。遅くても、6時までには」


「はぁーい…」


「じゃぁ、帰るわよ。今日は、紗弥の好きなオムライスよ」


「やったぁ!!!」


小学2~3年生は、そんなに大きな問題はなかった。
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