恋 時 計 ~彼はおまわりさん~



昨日の電話でおまわりさんが言ってたんだ。





ずっと私を好きかもしれないと想ってくれていたおまわりさん。



だけど、年の差とか、ろくに話したこともないのに……

なんて言い訳をして、自分の想いに気づかないふりをし続けてた。




それなのに、急に私の家でご飯を食べることになったり、

酔って私に触れちゃったり……


思いがけない出来事が続いて、自分がどうしたいのかわからなくなったんだって。






そんな時、私達がおまわりさんを騙した事件が起きて……



拓也くんたちに襲われてる私を見て、警察官としてだけじゃなく男としても絶対に守りたいって思ったこと。


私に騙されたと気づいたとき、物凄くショックを受けて
きっと相手が私じゃなく他の誰かだったら、ここまで傷つかなかっただろうって思ったこと。




いろんな思いが重なって、

『好き』っていう気持ちが溢れ、どうしても私に気持ちを伝えたいって思ってくれた……。






電話の向こうから、おまわりさんの思いが言葉となって私に届いたんだ。



私を大切に思ってくれているおまわりさんの想いが……。







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