恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
もっと感じたい。
もっと伝えたい。
「ん…ん……」
火照る声帯から、自然と声が漏れる。
聞いた事のない自分の声に驚いても、私はキスを止めることが出来なかった。
「苦…しい?」
「大…丈夫」
おまわりさんが絡めていた舌を一瞬離し、私の反応を伺う。
その時初めて自分の舌の存在が明確になり、私は小さく答えた。
離れたくない。
もっと奥に、触れてみたい……。
私の想いに応えるように、おまわりさんの舌が力強く入ってきた。
口の中にある感覚が体中に駆け巡り、私の背筋は今にも砕けそう。
静かだった教室に、聞いたことのない音が響き始めた。