恋 時 計 ~彼はおまわりさん~


もっと感じたい。


もっと伝えたい。



「ん…ん……」

火照る声帯から、自然と声が漏れる。


聞いた事のない自分の声に驚いても、私はキスを止めることが出来なかった。



「苦…しい?」

「大…丈夫」


おまわりさんが絡めていた舌を一瞬離し、私の反応を伺う。


その時初めて自分の舌の存在が明確になり、私は小さく答えた。




離れたくない。

もっと奥に、触れてみたい……。



私の想いに応えるように、おまわりさんの舌が力強く入ってきた。


口の中にある感覚が体中に駆け巡り、私の背筋は今にも砕けそう。



静かだった教室に、聞いたことのない音が響き始めた。






< 313 / 712 >

この作品をシェア

pagetop