恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
部屋に入るとすぐに全身が映る鏡が壁にあり、私は自然と鏡に映る自分に目を向けた。
あっ……。
薄暗かった廊下とは違う明るい部屋で自分の姿を見て驚いた。
白いTシャツから透けているピンク色のブラジャーがはっきりと見える。
先生は自動販売機の照明で、
これを見たんだ……。
恥ずかしさで胸が押し潰されそう。
私の顔は一瞬で真っ赤な紅葉色に染まった。
「最悪……」
もう見られてしまったことだから、後は自分で自分を責めるしかない。
私は大きな溜め息をつき、みんながいる八畳の畳部屋に入った。
「あれ、美樹どうしたの?」
「え……ううん、なんでもない」
同じ班の圭子に首を横に振って答えた。
ここには7人の女の子がいるのに、誰もブラが透けてることに触れない。
女子高の慣れって怖いね……。
私はもう一度溜め息をつき、コーラで悶々とする心と体に刺激を与えた。