恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「智子!」
教室に現れた智子にすぐに声をかけた。
「どっ、どうしたの?」
興奮している私を見て、智子は目を大きくした。
「あのね、私、今朝おまわりさんと話しちゃった!」
「えーー!!」
驚いて大きな声を出した智子は、目を大きくしたまま私の手を取った。
「それでそれで、何話したの?」
興味津々に私の話を聞いてくれる智子。
こんなに嬉しそうに私の話を聞いてくれる人がいるなんて……
凄く幸せなことなんだって気づいた。