恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「気になる?」
「えっ……」
私の心を見透かしてるおまわりさん。
顔が紅潮した私の反応を見て、嬉しそうに口を開いた。
「ないよ。警官仲間の女の子に聞いたんだ。
彼女を喜ばせれる場所はないかって」
「へぇ~、そうなんだ~」
平然とした反応を取り繕うとしている私……
なんだか余計に不自然?
「すごく素敵なお店だね。初めて暖炉を見たよ~」
おまわりさんは目を泳がせている私の視線を捕らえようと、頬杖をついて私に顔を近づけた。
「今、気にしたでしょ?」
「えっ、何を? 」
「かわいいなぁ」
「えっ、だから何が?」
さっきまで大人で紳士的だったおまわりさんが、急に意地悪な男の子になった。
なんだか凄く嬉しそうに、逃げる私の視線を捕らえる。
私はおまわりさんの視線から逃れるために、両手で顔を覆った。
けどね、本当はすごく嬉しかったんだ。
おまわりさんが警官仲間に聞いてくれたこと。
私を『彼女』って呼んでくれたこと。
だから私の顔は真っ赤で……
真っ赤な顔を隠すために顔を覆ったんだ。