恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
手の平いっぱいにおばあちゃんの愛情を感じた私は、目の奥が熱くなった。
言葉に出さないおばあちゃんの気持ちが
痛いくらいに嬉しくて
痛いくらいに……
おばあちゃん
私たち家族の思いは一つだね。
廊下を歩きだした私に、おばあちゃんが何か思い出したかのように突然口を開いた。
「美樹ちゃん」
「ん?」
「そういえば、今朝学校の先生から電話があったよ」
あーーーー!!
体育の補習、忘れてた!!!!