恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




「ごめん……俺行くわ」



赤い顔の先生はスクッと立ち上がり、私の頭にポンと優しく手をのせた。



「キスまでしといてなんだけど……俺のことは気にするなよ」




先生の手、眼差し、言葉……

全てから優しさが伝わってくる。





どうしてこんな私を好きになってくれるの……?






保健室の扉に手をかけて立ち止まった先生


少しの間の後に先生の声が響いた。













< 483 / 712 >

この作品をシェア

pagetop