恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
心の中でSOSを叫んだ時、一瞬だけ私の体は解放された。
そして、瞼を閉じてる私の耳に、扉を叩くような鈍い音が響いた。
え……
何が……起こってるの……?
さっきまでの這うような嫌らしい感触は消え、体中が何かに覆われているように感じた。
まるで、頭のてっぺんから足のつま先まで、何かにバリアされているような……。
恐る恐る瞼を開いた私は、目の前にある大きな手に驚いた。
私の背後から伸びてきているこの手……
この手は……
ゆっくりと後ろを振り返った私は、目を見開いた。
おまわりさん――‥。