恋 時 計 ~彼はおまわりさん~
「くっ」
おまわりさんの視線の先に、弾が掠った手を抑えている浅野さんの息子がいる。
握っていた銃は遠く離れた床に弾き飛ばされ、手には血が滲んでいた。
「おまわりさん――‥おまわりさん!!」
体の力が一瞬抜けた後、おまわりさんの胸にしがみ付いた。
生きてる。
生きてるんだね。
おまわりさんを見つめる瞳から、涙がボロボロと溢れる。
「ごめんな……」
眉を下げたおまわりさんに大きく首を振った。