恋 時 計 ~彼はおまわりさん~




さっき撃たれたところは……



はっと目を大きくした私に、おまわりさんが服の中を指さして見せた。



え……

防弾着!?




口が開いた私に、おまわりさんが言った。


「ごめん、さっきの銃声まで意識を失ってた」




本当に無事なんだ。


よかった、良かった……。





おまわりさんは、力が抜けた私の体をぎゅっと抱きしめた後、浅野さんの息子に目を向けて立ちあがった。




歩きだしたおまわりさんの背中。




その背中は、とても大きかった。



とても大きくて、強い背中だった。








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