夏の想
「大丈夫…?」


「あっ、うん。ご免ね?」


そういうと、私はパッと琉璃の腕からどいた。


「ちょっと待ってて。なんか持ってくるから」


「えっ?あ、ご免。気ぃ、使わせちゃってる?」


「ううん。なんか、喉渇くじゃん?それに、俺、なんか飲んでたり、食べてたりする方が喋りやすいんだよ」


そういうと、琉璃は部屋を出て行った。


私は、ずっと立っておくのもなんだと思い、琉璃のベッドに腰をかけた。


ガチャッっとドアが開く音がする。


「はい、食べなよ」


「アリガト」


琉璃は、自分が持ってきた、スナック菓子を手に取ると、サクッと言わせて食べ始めた。


そして、私も少しずつ、食べ始めた。


お菓子と一緒に持ってきてくれた、レモンジュースも飲んだ。
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