月の果て

〜ソフィside〜幸福論の轍



───…皆さん、ご機嫌よう..


ソフィです。




城の中のメイド達は、

右へ左へと忙しそうに世話しなく動き回っている。




───…そう、あの日。


キルトに愛していると言われてから




ナタナエル王国のシルベリア国王に


一旦、スクルジア王国に戻るようにと言われたので




只今、私はスクルジア王国にいます。




「ソフィ様」

スワローズが淡々とした口調で
声を掛けた。
< 298 / 482 >

この作品をシェア

pagetop