月の果て
「あ…、」
とソフィが声を漏らすと
「姫、何を見ているのです?」
と後ろに立つデカルトが不思議そうに訊ねた。
「な、何でもないわ!」
とソフィは、真っ赤になって振り向いた。
「ふーん…、」
とデカルトは、まじまじと真っ赤になっているソフィを見つめた。
「よ、用件はなんですか?」
「そうそう、姫のお部屋に案内しようと思いまして」
とデカルトは思い出したようにそう言った。
「お、お部屋……」
「さぁ、行きましょうか」
そう言って微笑んだデカルトは、ソフィに手を差し伸べた。