月の果て
「そして、このラクロアはキルト様からソフィ様への贈り物です」
────…愛してる、
キルトの声がソフィの中で蘇る。
ラクロアの意味──…
キルトからのたくさんの愛の印─…
「本当は、完成してからご覧になって頂く予定だったのですが..」
スワローズは、ふぅと息をついた。
ソフィの翡翠色の大きな瞳からは、ポロポロと涙が溢れ出していた。
「……まったく、先が思いやられます」
スワローズは、そう言って優しく微笑んだ。