純恋
その愛しい背中をちゃんと見送った後
ようやく私も帰り準備にとりかかる。
勉強がてら、そのまま帰るから
かばんに荷物を積めていく。
早くいきたいな。
雅人が待ってる図書室。
……そう思っているのに、
思えば思うほど
ノートが床に落ちたり
カバンのチャックが
なかなか閉まらなかったり
本当、嫌気がさす。
いつもそうなんだ。
大事なことほど、失敗は多いし
急いでるつもりだけど、トロいまま
なんでこうなんだろ。
長年つきあってきている、
自分の性格に苛立つ。
あーもぅ…
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