小さい恋
そんな先輩は2日に1回は会いに来てくれる

「そっちどうだった?」

「普通だよ〜」

私がそう言うと
そっと顔をこっちに近づけて来る

キス...

段々大人のキスになってくる

私はそっと首に腕を回し
そっと抱きつく

そしてそっと目を開いて
先輩越しの月や空を見るの

先輩の優しいキス

キスが終わって少しの沈黙

「ねぇ?
先輩」

「何?」

「先輩の優しい所も
えくぼが出来る笑顔も
すねた顔も
強がりする所も
おっちょこちょいな所も
全部好きだよ」

「どったんいきなり?」

先輩は少し照れ笑いを浮かべて
下を向いて少しはにかむ

「でもね」

「んッ?
何何〜?」

なかなか言えない

「んーっとね
別れよ」
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