最 後 の ラ ブ レ タ ー 。

 自分の口から出た言葉が今でも信じられない。

 気がついたら私は、美幸の目の前に立って、美幸から殴られるのを待っている。


 みんながこんなに自分のことかばってくれたんだ。

 これは私の問題だから、自分で片付ける。

 私はきっと、そんな思いが心のどこかにあったんだと思う。


 やり方は絶対おかしいはず。

 みんなが止めたのが、絶対正しい。

 私がどうしてこんな選択をしたのかなんて自分でもわかんない。

 




 ――バシッ


 甲高い音と共に私の頬に激痛が走った――








 と思った。……けど違った。


 私の前にはシュンが立ってた。





 私は殴られてない。

 目の前にシュンがいる――





 私の代わりにシュンが殴られた……。







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