キミに恋をしてはイケない
第8章 記憶の扉

*恭平の過去


【恭平 side】


俺の 過去…
あまり イイ思い出なんてない



むしろ…
俺が 物心ついた時には
いつも 母さんは 泣いていた…



毎日のように 響きわたる
オヤジの 怒鳴り声…


俺は 怖くて
毎日 布団の中に うずくまってた…



どうして…どうして…
オヤジは 母さんを
蹴ったり 殴ったりするのだろうか…


母さんを 守ってやれない悔しさで
俺の枕は 朝になると 濡れてた




そんな ある日だった…



< 255 / 339 >

この作品をシェア

pagetop