涙の欠片

その日からリュウはいつも夜、電話をしてきては“今どこ?”と聞くようになった。

夜出歩く時はリュウに電話をして一緒に行動してリュウのマンションに何度か泊まったけど、やっぱし精神的に落ち着かなくてどちらかと言うとリュウのマンションより自分の家で寝るほうが多かった。


2週間が経った8月半ば。

夜、目が覚めて時計を見ると深夜1時を回っていた。

最近、全然寝れなくて夜中に何度も目が覚める。

だからと言ってリュウの隣に居ると寝れるって訳じゃない。

あたしは部屋から出て階段を掛け降り、リビングに向かい冷蔵庫を開ける。

あたし専用のミネラルウォーターを取り出すと中に入っているのは、ほんの少しで喉を潤すほど入っていなかった。

チラッと後ろを振り返り水道に目を向けたけど、やっぱり水道水は冷たくないから嫌。

自分の部屋に戻りテーブルの上にある携帯をパカッと開けた。


―――1:27。



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