涙の欠片
だけど、あたしの下腹は限界ってほどに痛くて視界もだんだんぼやける中、あたしはただその痛みに耐える事しか出来なかった。
暫くして救急団員が来て、あたしがタンカに乗せられる時にまた凄い激痛が身体に走った。
「痛いっ!!」
はり叫ぶあたしに「大丈夫ですよ」と女の人の声が聞こえる。
大丈夫なわけないじゃん!!
こんなに…
こんなに少しでも身体に触れられるだけで痛いのに大丈夫なわけないじゃん。
痛さに耐えるあたしの近くでリュウが状況を説明する声が聞こえる。
だけど、痛さのあまりそのリュウが言っている内容すら聞こえない。
救急車の中へ運ばれ、救急団員が電話をする先は――…
婦人科。
だけど婦人科の先生が全く見つかる事はなく、あたしの痛さも倍増していった。
後ろからリュウの声が聞こえても耳に入らない。
名前を呼ばれても耳に入んない。
ただ分かってるのは凄い痛さと目から流れ落ちる涙。
あたし死んじゃうのかな…
変な予感が頭を過る。
結局、病院が見つかったのは40分ぐらい経ってからだった。
病院に運ばれたあたしは、ほとんど意識がなく先生の声すらもう聞こえない状態だった。
カナリの時間が過ぎる中、痛さに耐え続けるあたしにあらゆる検査が行われる。