涙の欠片

「恵梨菜は今からどーすんの?最後にどっか行く?」

「うーん…、美沙は直人と一緒に帰るでしょ?」

「うん。恵梨菜も一緒に行く?」

「えっ、いいよー。それに…、あたし行きたい所あるし」


そう言って、あたしは廊下の方に指差すと美沙は分かったかの様に笑みを漏らし頷いた。


「じゃあ、恵梨菜またね」

「うん」


あたしは鞄と筒に入った卒業証書を持ち一馬の教室に向かった。

ザワザワ賑わっている教室の中、あたしは窓際に座って外を眺めている一馬の所までゆっくり足を進めて行く。



「……一馬」


一馬はゆっくりあたしに目を向けてすぐ、うっすら笑みを漏らした。


「なんか…、一馬にはホントに色々と迷惑かけたね…。ごめんね、ワガママばかり言って付き合わせたり」


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