瞳さんが、
私の所へ来た。


『夢季ちゃん、ありがとう。』



私は、瞳さんに、こう言いたかった…


《瞳さん、ありがとう。
兄は幸せだったと思う。こんなにいいお嫁さんと、可愛くて素直な子供達に恵まれて。》


でも、瞳さんが、話を続けた…


『私は、何も出来なかったわ。来夢の為に…来夢があんなに苦しんでいたのに…何も…』


また、私は、
《いえ、瞳さん!兄は、瞳さんがいてくれただけで、良かったんじゃないかな?
兄は、ずっと最期まで、あきらめなかったもの!》

と言いたかった。


でも、また瞳さんは、話を続けた…
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