俺は、夢季が生まれる前の日に、夢を見た―


夢の中には、10歳くらいの女の子がいて、その子が俺に、

『お兄ちゃん、私、お兄ちゃんの事が大好きだよ。お兄ちゃんが大好きな夏の向日葵も、いつも太陽に向かって、咲いている。私は、お兄ちゃんが向日葵に見える。』


俺は、

『君の名前は?』

って聞いたんだ。

そしたら、その子が、

『私は、夢季だよ。夢で私を見たから…四季を感じて生きれるように…って、お兄ちゃんが付けてくれたんだよ。』
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