女っポイ俺の恋っポイ!【長編】



なにもないって……
おもいっきし……


泣いてんじゃん…!


あぁ……そか…

俺には言えねぇんんだよな


なんか……ショック…



いや…好きな奴の話しなんか聞きたかねぇけど

俺にだけ話せねぇってのがさ…
みんな理由知ってるみたいだしさ
信用されてねぇって言われてるみたいでさ



『……そか…』


俺はそれだけ言って屋上に行く
冷たいコンクリートに座って空を見上げる
天気いいよな今日
俺の気持ちとは正反対だな


教室に俺がいたら
立川相談できねぇだろ…?



立川…俺…お前のこと好きなんだけど…

好きすぎてさ…もぉつれぇんだけど

俺にしろよ…泣かせる男なんてさ…辞めろよ



なんて…
素直に言えれば苦労しないよな…


はぁー………



『…神崎くん…』


ビクッ―…!
後ろからする声に体が反応する


『た…立川…』


立川は振り返った俺を見てゆっくり歩いて俺の横にくる


ドキ……ドキ…


やばいくらい…
心臓がはえぇ…


『どどどした?』


すげーテンパってる
じゃん俺……


『……ぅん…』


『……うん?』


『…………』



ん……?
なんで喋らねぇの?


『立川…?』


『っ―…』


へ??


ちょっ…泣いてる?





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