女っポイ俺の恋っポイ!【長編】


遠くでも分かる
もう来てる晴を見て自然ににやけてしまう顔

走ってる俺を見て笑顔で手を降ってくる


『おはよ!』


笑顔で言う晴に俺も、おはよ、と言い返し髪を撫でる


『おぃ俺らもいるし』


晴の後ろからヒョイと顔をだす高橋と桜田


『お~…はよ』


こいつら反対方向じゃなかったっけ?

ま…いいや


『んじゃ行こぉや、中学生最後の学校にさ』




浩平と一緒に通ったこの道も
晴と一緒に通ったこの道も
最初で最後の五人で通るこの道も

今日で最後なんだよな


今日で卒業するんだよな


まだ卒業する実感がないのが事実


でも
一緒に泣いて笑って悩んでけんかしたことは
ちゃんと覚えてる

思い出なんてありすぎて語れないぐらいだけど
一番はやっぱり
晴と出会ったこと
晴を好きになったこと

知らない気持ちを教えてくれて
勇気でて、少しは男っぽくなったかな

俺はこれからもこいつらといたいと思うから
まだまだ頑張る

またこいつらと一緒に登校したり笑いあったり思い出作りたいから
精一杯頑張る


こんなこと恥ずかしくて言えねーけどな

それに
俺はこいつらといれてほんとに


幸せだ!




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