流れ星【実話】

失恋






2〜3日後。


「あっ、そういえば…。」


愛理とのいつもの
放課後の帰り道。


「どしたぁー?」


「今日さ、クラスの子に
聞いたんだけど
隼人と真理付き合ってるんだって。
噂当たってたねぇ。」


………まじで…?
………本当だったんだ…。


「いつからなん?」


冷静を装い
涙を堪えて聞いた。


「たしかこの前の
日曜日だったかな?」


沙也が言ってた
2人が2ケツしてた日だった。


「ふーん…。
ついこないだやね。」


「なんかその日に
6組の一部男女で
遊んだんだけどその日に
付き合ったんだって。
あたしは行かなかったけどね。
だって真理とか
その回りの子とか正直
苦手だしうざい。」


「そうなんや。
まああたしも苦手だわ。」


「だよねー。」


それから愛理と別れて
家に帰った。


ダンダンダン!

ガチャ……バン!


「…うぅっ…ヒック…」


今まで堪えていた
涙が溢れ出してきた。
部屋にこもって
ひたすら泣いた。


あたし…失恋…
したんだよね…。


なんで真理なの…。
なんであたしじゃないの…?
もうやだよぉ…。


あたしが初めて
こんなにも好きになった人は
いつの間にか他の人と
付き合ってしまっていた。


…そういえば受験は…?
受験で大変になるから
あたしと付き合って
くれなかったんじゃないの…?
まだ終わってないのに…


隼人の嘘つき…。
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