バレットフィンク
下手をすればキョウジとシュンスケを失ってしまう事態へと発展する恐れを多分に孕んでいるのだ。


しかし、憶測だけでは何の解決にもならないのも、また確たる事実であった。


そう思うと、せめて話だけでもしてみる価値はある筈!


そう判断を下したタケシは、彼のいる楽屋へと足を踏み込んだ。


「お前、一体何者だ!?」


カオルは警戒しているのか、とても冷淡な態度でタケシに挑んで来た。タケシは真剣な面持ちで


「君のドラミングを聴いて、どうしても話がしたいと思ったんだ。俺の名前はタケシ」


「お前、楽器は何やってんの?」


「俺はリードギターをやってるんだ」


タケシは不安に駆られながら、カオルとの会話を重ねていた…。



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