バレットフィンク
その為に、タケシの胸中では物凄い激しさを伴ったフラストレーションとの葛藤が待ち受けていたのである。



確実に近づいていた学の背中が、残酷にも一挙に遠くへと離れて行ってしまった事に落胆するしかない自分が、凄く惨めに思えて仕方が無かったのである。



もう今では、哀しみが悲嘆の域を通り越して、痛ましい程の苦痛へとなり代わっているのが現状であった。



この遣り切れない状況を乗り越えて行ける打開策は、もはや、あの傲慢不遜で、我が儘の権化であるカオルにかかっている事態に、自然とタケシのフラストレーションは、更なる膨脹を促進させていた…。



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