バレットフィンク
勿論、タケシもカオルから何度も忙しなく招待を受けていたが、自分は二人の様な、甘美な毒気に冒された人間へと落ちぶれてしまうのがどうしても嫌だったので、いつも適当にごまかしては断り続けていたのである。



タケシのミュージシャンとしての理想像は、バンドの活動と並行して様々なミュージシャン達とセッションしながら、切磋琢磨に己の技術、メンタルな部分、そして楽曲センスをひたむきに磨き続けて行く事が第一義であった。



タケシは三人が浸り続けている放蕩な生活を渇望している訳では無いのである。



まさに職人気質が強く、常に己を向上させる事が、彼に於ける最大の目的なのであった…。



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