バレットフィンク
そんなコウスケを眺めていたタケシも同様に嬉しさをかみ締めていた。


確かにコウスケは今まで、本格的に演奏出来る人達とセッションさえした事が無かったのである。


それ故に、この日が来るまで不安と緊張感を張り巡らせた毎日を送っていたに違いない。


それがこうして、皆から認められたのだ。


彼にとって今日と言う日は、思い出に残る大切な1日になった事は確実だろうとタケシは感じていた…。


コウスケの今まで続けて来た様々な努力に対して、傍からずっと見て来た立場にあるタケシの胸の中では、本当に何故だか分からないものの


「ファンタスティポ」


が、ずっと頭の中で流れ続けていた…。



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