バレットフィンク
すると、母親の叫び声を聞きつけた父親が暢気に笑いながら


「泳いだんじゃなくて、スクーターで川に落ちたんだろう。なあ、タケシ?」


と、冗談を飛ばして来るではないか?そんな父親が飛ばす意地の悪い冗談にタケシは


「海で自殺しようと思って落ちたら河童に助けられたんだよ」


と、会話のキャッチボールを楽しむ。


「それで、そのお前を助けてくれた親切な河童さんは一体何て言っていたんだ!?」


と、父親が問い返すとタケシは


「お前は悪いけど河童にはなれそうもないって真顔で言われたよ」


「あと、百円ショップへ行って皿を買って来い!って、物凄い剣幕で怒鳴られたかな」


三人は腹を抱えながら笑い合った…。



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