恋愛初心者×恋愛上級者
「ただいま。」
「おかえりぃ♪」

のんきな晴香。

お前に居場所はないってのに。

ばかなやつ。

調子のってっからそうなるんだよ、バーカ。


俺は、睡眠薬入りのジュースを晴香に渡した。


「ネガは?」
「この写真さえあればいいの。」

ゴクッゴク……

晴香がジュースをのんだ。


ネガはないのか。


なら、話は早い。



バタン


晴香は眠ってしまった。


「写真、もらってくからな。」

晴香の寝顔をみながら俺はそう、つぶやいた。


好きだった、晴香の寝顔をみながら……



今は、醜くしかみえない。


お前の心のように。


醜く。







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