私、メリーさん
距離を稼ぐためじゃない、ほんの気休めだ。

そして、青葉ビルの前に立った時、おそらく最後であろう着信があった。

ブルルルルルルルルッ…

着信のボタンを押す。

「私、メリーさん。今あなたの後ろに…」
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