赤りんご





「ホントに!?」



「うん!マジでうまい!姉ちゃんのより全然うまい!!」



「良かったあ〜!」




亮太、すっごく喜んでくれた。



それだけで本当に幸せ。



美味しそうに食べてくれる亮太の顔が、また一段と大好きになった。





亮太はあっという間にオムライスを食べ切って、ニコッと笑った。




「ごちそうさま!ありがとな!」



「どういたしまして!」




「ホントにお前料理上手なんだな!」



「へへへ、これで証明出来た?」



「そうだな。結婚したら毎日美味いご飯食べれるな〜」




突然そんなことを言う亮太にドキドキした。



でも、だんだんと嬉しさが増す。





「何固まってんだ?」



ぼーっと赤くなる私のほっぺたを突く亮太。




結婚かあ…



結婚したら、毎日幸せだろうなあ。



いまいち想像がつかないけど…


でも、ご飯を食べるときはいつもこんな感じになるのかな。




にんまりとした顔がなかなか元に戻らなかった。










< 125 / 215 >

この作品をシェア

pagetop