冬と恋と君と【短】
「……………」
2人の間には沈黙しかなかった。
でもその間も腕はつかまれたまんまだった。
「…けんた?
…腕は」
ずしてと言おうとしたら、言い終わらないうちに健太がさらに強く腕を握った。
「ったく!
お前なんでこんな時間まで学校にいるんだよ!?
……今まで佐久間と一緒だったのか?」
声が、健太が怒っている。
そんな健太を見るのは初めてで、あたしはビックリしてゆっくり頷いた。
あたしが頷いたのを見て、健太はあたしの目を見た。